牛タン、きりたんぽ、冷麺など東北のグルメ

牛タン

日本全国には、様々なご当地グルメというのがあります。おまけにご当地グルメには、それにたどり着くまでの歴史や文化というものもあります。そんなその土地ならではの歴史や文化をご当地グルメを通して知るというのも実に趣があっていいものですね。そこで今回は、東北地方の中でも全国的に有名なご当地グルメをご紹介してみたいと思います。

宮城といえばやはり牛タン

仙台市内には100件以上の牛タン専門店がある

宮城県の仙台市内には、100件以上の牛タン専門店があります。日本国内を見回しても、これだけ一つの料理メニューにこだわったお店が集中している街は数少ないでしょうね。そのため宮城県に出張とか旅行に行った際には、多くの人が牛タンを食べて帰るといいます。

また仙台市内にある牛タン専門店は、通常の焼肉店で提供される牛タンとは見た目が全然違います。初めて仙台の牛タンを見た方は、ロースとかヒレ肉を焼肉にしたものなのでは?とさえ思ってしまうのです。とにかく仙台の牛タンの場合、厚切りなのでまずはそれに驚いてしまいます。おまけにあっさりとした塩ダレではなく、こってりとしたタレで味付けが施されています。

牛タンは仙台のソウルフード

宮城県では、年間5千トンもの牛タンが食べられているといいます。要するに、牛タン消費量が日本一なのです。そういう意味において宮城県の中でも仙台というのは、牛タン=ソウルフードなのです。また上述したように、仙台の牛タンの大きな特徴といえばやはりその厚切りにあります。一般の焼肉店で出される牛タンというのは、薄くスライスされたものばかりです。

もちろんそれにも理由があります。何しろ、牛タンは肉質が硬いのです。しかしながら仙台の牛タンの場合には、硬い牛タンの先端部分は一切使用せずに中心部分の柔らかい部分だけをお客さんに提供しているのです。だから厚切りにしても硬くはないのです。しかも仙台の厚切り牛タンには、食べやすいようにと包丁で切れ目も入れてあります。

おすすめの仙台の牛タンはこちら

秋田の郷土料理、きりたんぽ

マタギと呼ばれる狩猟者がきりたんぽの発祥

秋田の郷土料理として知られるきりたんぽは、ご飯を串に付けて炭火で焼きます。その後焼いたご飯を串から外して、一口サイズに切って鍋に入れて食べます。こうした一風変わった食べ方というのは、実はマタギと呼ばれる狩猟者が一番最初に行った食べ方なのだといいます。

とりわけマタギは、寒さをしのぐために地鶏や山菜などと一緒にきりたんぽ鍋をよくしたのです。確かに寒い冬の季節には、いろんな鍋料理をすると体が温まります。そういう意味では、とても理にかなった食べ方といえるのかもしれませんね。

きりたんぽについてもっと詳しく知りたい方はこちら→きりたんぽ – Wikipedia

きりたんぽに欠かせない具材

秋田県が誇る郷土料理・きりたんぽには、欠かせない具材というのがあります。その具材には、比内地鶏・きのこ・ごぼう・せり・ねぎなどが挙げられます。おまけに昔から米どころとしても知られる秋田県では、新米の収穫の喜びをきりたんぽ鍋で祝ったのだといわれています。

ちなみに鍋料理というのは、何の味付けをしてなくても茹で上がった具材をポン酢に浸けて食べるだけでも美味しくいただくことができます。一方きりたんぽ鍋の場合には、比内地鶏と醤油でシッカリとした味付けが施されているので美味しくないハズがありません。

盛岡冷麺の魅力

盛岡冷麺のルーツ

岩手県の盛岡には、盛岡冷麺の看板を掲げるお店が数多くあります。要するに盛岡冷麺は、岩手県盛岡のソウルフードなのです。そんな盛岡冷麺ですが、そのルーツをたどってみるとある麺職人が開発したのが発端になっているのだといいます。

もう少し具体的に申しますと、朝鮮半島に伝わる咸興(ハムン)冷麺と平城冷麺とを融合させたのが盛岡冷麺の始まりです。とりわけ料理人というのは、いろんなメニューを提供するのにお客さんに喜んで食べてもらえるようにと試行錯誤を繰り返すのです。

一度食べたら病みつきになる盛岡冷麺

盛岡では、盛岡冷麺とわんこそば・じゃじゃ麺が盛岡三大麺と呼ばれています。中でも盛岡冷麺の場合には、朝鮮の冷麺がベースになっています。その最大の特徴は、ジャガイモのでんぷんを使って固めたこしの強い麺にあります。

おまけにこしが強いがゆえに、すぐには飲み込むことができません。そのため口の中で何度も噛み砕こうとすると、深い味わいが麺からあふれ出てくるのです。そんな深い味わいがあるため、一度食べたら病みつきになってしまうのです。

まとめ

東北地方に旅行に行くと、雪国ならではの絶景が見られるだけでなく今回ご紹介したような絶品グルメを堪能することもできます。とりわけ東北のご当地グルメの場合、駅の改札口を出たらよく似たメニューを提供するお店が数多くあるので迷ってしまうほどですよ。